2025年5月6日、ドナルド・トランプ米大統領は、イエメンの親イラン武装組織フーシ派との間で、紅海およびアデン湾における米国船舶への攻撃を停止することで合意したと発表しました。 この合意により、米国は約7週間にわたり実施してきた大規模な空爆作戦「オペレーション・ラフライダー」を終了することになります 。
この停戦合意は、オマーンの仲介により実現したもので、紅海とバブ・エル・マンデブ海峡における米国とフーシ派の敵対行為を停止することを目的としています。 しかし、フーシ派はイスラエルへの攻撃を継続する意向を示しており、停戦の範囲にはイスラエル関連の船舶や目標は含まれていません 。
トランプ大統領は、カナダのマーク・カーニー首相との会談後にこの合意を発表し、フーシ派が「降伏した」と述べるなど、成果を強調しました 。しかし、フーシ派の高官は停戦合意を否定し、イスラエル関連の船舶への攻撃を継続する意向を示しています 。
この合意は、紅海を通じた国際的な海上輸送の安全確保に向けた一歩とされていますが、フーシ派のイスラエルへの攻撃継続や、合意の詳細が明らかでないことから、地域の安定にはなお課題が残っています。
2025年05月07日 14:00