日本女子プロゴルフ協会(JLPG)は20日、週刊誌で報道されたキャディーとの不適切な関係に関して、川崎春花、阿部未悠、小林夢果の3選手に対し厳重注意処分を科し、あわせて新人セミナーの受講義務を課したと発表した。
本件は、3月に「週刊文春」によって明らかにされたもので、プロキャディーの栗永遼氏と複数の若手女子プロ選手との間に不倫関係があったとされていた。
処分内容:厳重注意、2025年度ツアー5試合を自主的に出場辞退
理由:積極的関与がなかったこと、反省の姿勢、スポンサー契約の解消など社会的制裁を受けたこと、若年で可塑性があることなどを総合考慮。
処分内容:厳重注意
理由:積極的関与がなかったこと、真摯な反省、スポンサー契約の解消、若年性などを考慮。
処分内容:厳重注意、2024年度ツアー4試合を自主的に出場辞退
理由:上記同様、社会的制裁を含めた諸事情により判断。
一方で、当該キャディーである栗永遼氏には、今後9年間にわたりJLPGツアーおよび関連イベントへの立ち入り禁止という厳しい処分が下された。
協会は「栗永氏が協会会員の配偶者である立場で、複数の若年会員に積極的に働きかけた点を重く見た」とし、「酌むべき事情は特にない」と強く非難した。
さらに、協会理事の福本佳世氏も、適切な対応を怠った責任を問われけん責処分に。
JLPGでは再発防止策として、選手・キャディー・理事を対象としたコンプライアンス研修を実施するほか、大会運営におけるトラブル相談・支援体制の強化に乗り出す方針を明らかにした。
今回の一連の処分は、ツアーの秩序維持と協会の信頼回復に向けた第一歩と位置付けられている。特に、若年選手が中心となった本件に対し、協会は「今後は教育・予防にも力を入れる」としており、選手・関係者全体の倫理意識の向上が求められている。
2025年05月20日 23:01